10 タンバハンチク(丹波斑竹)
鞘
の特性
ハチクの稈に黒褐色大形の雲紋がついたものです。ほとんどが長円形の紋だが、ときに円形のものが混じります。
葉の特性
見かけはマダケによく似ています。葉の面の美しい班紋は、メラニン色素 のためといわれています。
京都では伝統工芸品の「京銘竹」の一つとして、建築・工芸用材料として珍重されています。
学名
Phyllostachys nigra f. Boryana
別名
ウンモンチク〔雲紋竹〕「京銘竹」
この竹林の確認も私がしました。マダケ類の中のハチクの変種です。すなわちタンバハチクです。「丹波班竹」と書き、はじめ丹波地方に発生したのでこの名がつきました。
竹の稈にコゲ茶色の斑点ができる竹です。場所は京都府と大阪府の境界付近で鴻の山のふもとにあたる牧地区です。もちょろん竹林の所有者は「ゴマダケ」と称し、毎年竹加工業者に販売しています。普通ゴマダケと言っているのはクロチクの方言のことです。油抜きをしてみがけば非常に美しいです。(上田)
写真提供:ボタニックガーデン