3 アラカシ(粗樫) (ブナ科)
学名 Cyclobalanopsis glauca
別名 クロカシ、イヌガシ
樹高 10〜20m常緑高木
花期 4〜5月
果期 10月頃
名の由来 葉がやや大きく鋸歯が粗いのでこの名がある。 樫とはカタギ(堅い木)のこと
葉の特性 葉は長だ円形.中部以上に粗いきょ歯があり長さ7〜15cm、表面は光沢があり。裏面には伏毛が密生し灰白色。
花は春.葉がのびると同時に咲く。花は春.葉がのびると同時に咲く。
花の特性 花は春.葉がのびると同時に咲く。
実の特性 やや楕円形のドングリが実る。長さ1.5〜2cmの卵形
分布 本州(宮城県仙台市および石川県能美郡以南)、四国、九州に広く分布する。
 豊能町役場庁舎の北側に、まわり47cm高さ6m位の2股のこの木が植栽されています。植木として植えられているため樹幹などを観察する場合には植物的価値は低いですがその他の観察には都合がよいです。残念なことに今だに結実していません。不思議なことです。
 この木の特徴は、葉の上半分に鋭いきょ葉があり、ドングリの殻斗(かしと)には横に3〜7本の線があります。常緑高木。妙見山に多いです。
 余野に昔、屋号で「カタギ屋」があったとききます。「カシ」といえば「アラカシ」をさし「カシ」は「カタギ」のことで「カタギ屋」を思いだしました。カケヤや農具をつくっていたのでしょう。(上田)
写真提供:Botanical Garden