7 マンサク(満作) 
学名 Hamamelis japonica
樹高 2〜10m落葉小高木
花期 2月〜4月 
果期 秋には1cm程の果実
名の由来 マンサクとは「まず咲く」とのことで,春が近づくと枯れ木の中に黄色い花をいち早くつけます。
花をたくさんつけるので『満咲く』⇒『満作』。
葉の特性 樹皮は灰色、葉身は倒卵形(ややひし形)。 長さ5〜10cm。 幅4〜7cm。
葉の表面は緑色。 裏面は淡緑色。 葉縁は波状の粗鋸歯。
花の特性 黄色の花が2〜4個かまたってつく。4 枚の細い花びらが華奢で,茶色い萼片とコントラストを作ります。
実の特性 果実は朔果。 直径約1cmで熟すと開裂。
分布 六甲山系では裏六甲の谷筋に多いが、近年、樹勢の衰弱したものが多い。
生花材料にマンサクがよくつかわれます。春、葉のでる前に、黄色の花がたまってつきます。秋には紅葉が美しいです。
文章では表現しにくいこの美しいマンサクが、豊能町にないものかと数年歩き続けました。それも私の松たけ山でみつかりました。大阪府では稀な植物です。
能勢町ではすでにみつかっていましたが豊能町でははじめてでした。

落葉小高木、葉はひし形に近い。「満作」と書き、この木の枝がいっぱいに黄色い花をつける状態を、豊作に見て同じ意味の「満作」としました。

もう一説は「まず咲く」つまり早春に咲き出すので、まず一番に咲くという意味だともいわれています。私は後者に賛成したいです。(上田)
写真提供:Botanical Garden