開催日:2025.4.19

高代寺山植生観察(春を感じるハイキング)開催しました

25℃以上の真夏日、大阪北端の地“能勢電車・妙見口駅”前に21名の熟年層の笑顔・元気が集まった。

昨年に続き、高原富佐子先生を迎え高代寺表参詣道(一町石から十二町石・高代寺境内間)の野草・樹木の植生観察を楽しみました。先生は万博公園日本庭園認定をもたれている、植物同定の牽引者です。

今、吉川地区周辺の山々は萌黄(もえぎ)の新緑に包まれています。芽吹く野草が持つ特徴をワンポイントで話して頂け、内容がとても分かりやすく理解しやすい。説明入りの歩く植物図鑑先生にワンダフル。

足元に春が漂うアリアケスミレや日本の在来種のタンポポと外来種の西洋タンポポの同定・見分けに興味津々。フデリンドウに出会うとウア~と歓声が沸く…。新鮮な感動が…高代寺境内までつづく…。

ただ歩くだけではつまらない!後期高齢の域に達しても、参加者は皆、知的意欲旺盛な方ばかり…
知らない野草に出会うと…この木何の木、この野草はと…どんどん飛び交う楽しい観察日和。
歩いて覚えて笑って若返り? 本日の最高齢者は昭和15年生まれの85歳の翁さんが三人参加です…凄い。

歴史の香りが漂う高代寺表参詣道は、歴史と自然・野鳥観察の穴場でもある。
小鳥のさえずりが楽しめる野鳥好きの方にお勧めエリアです。ゆっくり足元の浮石に注意しながら歩くと…途中、棚田の最上段から見る景色は豊能八景の一つに出会えます。
…遠景に五月山連山、長尾山、青貝山等が見え、裾野に広がる新興住宅のときわ台・東ときわ台・光風台・東ときわ台小学校等が箱庭のように見え、疲れが吹っ飛び精神が浄化されます。

その昔、表参詣道吉川村墓から境内一体まで竹林が約1ヘクタール、ハチク、モウソウダケが覆う状態でしたが、妙見里山倶楽部さんの整備で見事に再生・蘇生しました。
新たなお茶の道や見晴らし場が完成し、新名所として誕生しました。高代寺桜(エドヒガン桜)や、涅槃桜(エドヒガン桜)もボランティアの汗の結晶です。

高代寺境内のムクロジの説明に加え、果実にサポニンを含むので昔はこの実は洗濯に使っていたとの事…実際に泡立つ実験・体験を楽しみました。
又オランダフウロ(フウロ科)野草の持つ生き抜く力、子孫を残す為の巧みな力を高原先生から教わり、知ると面白い野草の観察会でした。

午後3時頃、吉川平井川沿いに着。本日の植生観察を終える事が出来ました。高原先生に拍手…有り難うございました。 (上山)