2025.11.26
素晴らしい秋晴れの中を往く学びの旅路

黄あり赤あり錦おりなす旧摂丹街道(R423)を北へバスは走る…南丹市園部町へ。
車窓からの紅葉を楽しみながら…40分程。
園部町のシンボル『園部城』の天守が遠景に見える。目と鼻の所まで来ています…。
豊能町観光協会の今年の研修地です。
南丹市観光協会様とのご縁を戴きました。参加者は18名でした。
南丹市情報センター研修室(40分)


南丹市観光協会様の副会長/小林様から南丹市観光協会の取り組みについてのお話を戴く。
※京都府南丹市は【園部町八木町・日吉町・美山町】の4町が2006年に合併し南丹市が誕生した。園部町の人口は豊能町とほぼ同じ17,000人弱です。
※利便性がよく公共機関に恵まれ、JR山陰線(7駅)、民営&市営バスあり。
※自然満喫、稲作・果樹園・狩猟等が可能。
※自給自足の自然満喫を楽しめる。
※教育では高校・大学のキャンパスがある。
※地域団体と連携・協働して地域貢献活動が活発等々…。
観光資源を広域的にネットワーク化され、若者・学生が賑いの一翼を担っている。
南丹市文化博物館 (40分)


情報センターの隣に南丹市文化博物館『園部城の本丸』へ研修移動。
ここでは博物館の学芸員様から、国・府指定文化財級の貴重な資料説明を…。先人が長い歴史の中で、守り伝えて来た園部藩『小出吉親』の系譜等の特別展示。博物館の箱もの(城)に、再度、悠久の歴史の魂を入れ…見事な文化・教育・保存・観光にされている。…感服、目から鱗がおちる。
大政奉還で徳川幕府が朝廷へ権力を返上しています(俗にいうと武士のリストラ)。これにより世は乱れ国の治安悪化を恐れた明治新政府は園部の陣屋を園部城として公認しています。日本の城郭史の中、最後の城として認められたのが園部城なのです等々…(説明話)。知ると面白い園部の歴史は中央歴史へ直結する。
園部城の楼門と巽櫓 (30分)


園部城は小出吉親が築城、当初は陣屋であったが、明治2年(1869)巽櫓や櫓門を立てる事が許された歴史を持つ。今は府立園部高校の敷地内にある。
ここでは南丹市観光協会様の小林様から紙芝居を使ってのガイドです。
園部歴史も紙芝居風にすれば面白く興味が湧く…。
巽櫓(たつみやぐら)の二階は急階段。ここに小出吉親藩主の家紋『丸に額がつく』『亀甲に小』が付く。当時の資料が展示されている。園部城にきたら巽櫓は必見です。

津多屋で昼食 (40分)
格式のある老舗料理屋「津多屋」でランチ定食に舌鼓。暖簾の屋号は…読めません?難しい古文書の崩し字で書かれている。
創意工夫された老舗の味を堪能させて戴きました。


生身天満宮 (40分)


生身天満宮(いきみてんまんぐう)は菅原道真公が生きておられた時から祀られていた。日本で最古の天満宮です。
宮司がマイクを握ると…にわかに天から甘露の雨が降る。宮司は天満宮の由緒・いわれ等を厚く熱弁、補佐する禰宜さんからも丁寧な説明を戴く…記憶に残る。摩訶不思議な甘露の雨を受けました。
本殿檜皮葺替保存修理中…。令和9年(2027)年の大祭斎行に来てみたいですね…。

道の駅『京都新光悦村』 (30分)
道の駅『京都新光悦村』でお買い物、両手いっぱいのお土産を買う。
各地の道の駅も地域興しもみなみな同じ。一朝一夕には成就しない。人まねでない独自の創意工夫を…“この道の駅ならでは”の特産が…オンリーワンが欲しいと我が町を顧みた。豊能町も続くぞとばかり、大いに元気を頂いた。
中身の濃い研修が出来ました。研修で感じたのは
①公共機関の利便性
②若者・学生の学び舎が…。
豊能町は歴史・自然・文化を創造できてきた、オンリーワンになれるチャンスはある町です。それに向け努力をしたい…。
昔のお城を体験「アプリ」でチェック

なお、“日本最後の城”園部城のVR(仮想現実)動画を見ることができる、面白い取り組みのご紹介もいただいた。
無料アプリ「ストリートミュージアム」をダウンロードして城跡を訪れ、お城や周辺の風景にスマートフォンをかざすと、櫓(やぐら)や昔の城郭の威容を3次元で再現した映像を自分のスマホで見ることができます。
ぜひ現地に行ってかざしてみてください。
■園部文化観光協会のオフィシャルサイトはこちら