豊能町の民話

豊能町木代字高岡山(高床)の山頂に廃寺跡あり。通称:高床山、水晶山とも呼ばれている。水晶が採れる山で地元では有名です。

往昔、隆盛の頃の証となる石灯籠一対が山頂に建っています。『享保十八年年(1733)葵丑、奉寄進石燈籠、正月吉日、愛宕、福田若中、念仏俗■是』と銘文が陰刻する。(※■は判読不可)

山頂には巨木の雨乞いの松(直径73cm)、檜(直径87.5cm)は、村のシンボルであった。遠い昔、干天時には村人は雨乞いの松に集まり、雨乞いの神事をしたという。

現在も雨乞いの老松は現存するが、朽ち枯れ果て倒木近し。愛宕信仰が盛んなる頃、毎年七月二十四日に福田からその年の当番が京都の愛宕神社(火よけ・火伏せ霊験のある神社)へ参拝する。

いつの頃か寺は廃寺となる。建造物の礎石の発見至らず。
尚現在も愛宕信仰はつづき、火迺要慎(ひのようじん)」と書かれた御神符を門口に貼る家も多い。又、”豊能町の民話”に出てくる高床山の天狗さんの舞台でもある。

民話に興味のある方は、「豊能町の民話」の冊子が図書館に有ります。