30 ウツボグサ(靭草)
学名 Prunella vulgaris
別名 カコソウ
樹高 20cm〜30cm
花期 5〜8月
名の由来 花の落ちた花序の様子が弓矢を入れる道具の靫に似ているからといわれています。
別名のカコソウは夏枯草で,盛夏の頃には花が落ちて枯れかけた花序が目立つことによるのしょう。
葉・花 葉は、対生し、柄がある。茎の先に長さ5〜6cmの花序を出し、紫色の唇形花を密につけます。
分布 北海道から西南諸島まで分布する。日のあたる路傍、草地、藪のヘリなどに生育します
 6〜8月頃茎の頂に長さ3〜8cmの花穂をつけます。茎は四角形で高さ10〜30cm。この花穂に紫色の唇形花を密集してつけます。昔子供達はこの唇形花を抜き、口でその蜜をすった様子を覚えておられる方があると思います。遊びのなかった昔はこんなことで自然と接触していたのです。すばらしい光景と思います。
 「靭草」と書き、花穂を矢を入れて背おう武具のうつぼに見たてた名です。又一名をカコソウ「夏枯草」ともいい、今年咲いた花が咲き終わるとずぐ枯れてしまうのでいいます。この枯れたものが利尿薬となります。(上田)
写真提供:近藤徹氏